任意の OS を実行可能な “ 仮想 PC ” を作成することができる!「Oracle VM VirtualBox」。
Oracle VM VirtualBox
Oracle VM VirtualBox
現在使用している OS 上で、別の OS を実行できるようにする仮想環境構築ツール。
各種 OS をインストール&実行可能な “ 仮想 PC ” を、現在の OS 上に作成できるようにしてくれます。
ある時点での仮想 PC の内容を記憶し、後から復元可能にする “ スナップショット ” 機能や、仮想 PC とホスト PC 間で フォルダ / クリップボード / ドラッグ&ドロップ を共有する機能、仮想マシンの操作内容を静止画 or 動画 としてキャプチャする機能、仮想マシンを暗号化する機能... 等々が付いています。
Oracle VM VirtualBoxは、現在の OS 上で別の OS を実行可能にするソフトです。
PC にインストールされている OS(ホスト OS)上に “ 仮想 PC ” を作成し、その中で任意の OS(ゲスト OS) を実行可能にする仮想マシン作成ツールです。
仮想 PC には、各種 OS のディスクイメージをマウントする(= 読み込ませる)ことができ、この仮想 PC はいくつでも作成できるようになっています。
Windows 上で、Linux、Mac OS、Android などの OS、または別バージョンの Windows を使ってみたい時 などに便利。
ちなみに、仮想 PC 上で使用する OS には、メモリサイズ、CPU コア数、ビデオメモリサイズ などを個別に設定できるようになっています。
使い方は以下の通り。
使用バージョン : VirtualBox 7.0.6
- インストール時の注意
- 64bit 版の OS を使用している場合
- 拡張パックのダウンロードとインストール
- 仮想マシンを作成する
- 仮想マシンを起動する
- 仮想マシンの解像度上限を上げる
- 共有フォルダ機能
- スナップショット機能を利用する
- 仮想マシンの設定内容を、変更する
インストール時の注意
- インストールの際には、ドライバーのインストールを促す画面が表示されることがあります。 そのような画面が表示されたら、「インストールする」方を選択してください。
64bit 版の OS を使用している場合
- 64bit 版の OS を使用している場合、BIOS で「Intel(R) VirtualizationTechnology」、もしくは「Virtualization」を有効にしている必要があります。
(デフォルトで有効になっている場合もあります) 私の環境では、BIOS 画面の「Advanced」タブ内に「Intel(R) VirtualizationTechnology」(「Virtualization」)がありました。 「Intel(R) VirtualizationTechnology」(「Virtualization」)が「Disabled」になっていたら、Enter キーを押して「Enabled」に変更しておいて下さい。
(その後 F10 キーを押す →「Yes」や「OK」を選択し、パソコンを再起動させる)
BIOS 画面への入り方はパソコンやマザーボードによって異なりますが、大体パソコンを起動 → メーカーのロゴが表示された時に F2 キーか Delete キーを押せば入ることができると思います。
拡張パックのダウンロードとインストール
- 現在の PC(ホスト PC)に接続されているウェブカメラを仮想 PC 上でも使用したい場合は、拡張パック(「Oracle VM VirtualBox Extension Pack」)をインストールしておくとよいでしょう。
拡張パックは、ダウンロード先のページ の中ほどにある「All supported platforms」というリンクをクリックするとダウンロードすることができます。 - 拡張パックをダウンロードしたら「VirtualBox.exe」を実行し、左メニュー内の「ツール」内にあるメニューボタン( )をクリック →「機能拡張」を選択します。
- 機能拡張画面が表示されるので、ツールバー上にある「Install」ボタンをクリック → ダウンロードした「Oracle_VM_VirtualBox_Extension_Pack-〇.〇.〇.vbox-extpack」を選択します。
- 「VirtualBox - 質問」というダイアログが表示されます。
- 「VirtualBox - ライセンス」という画面が表示されるので、画面を下までスクロール → 右下にある「同意します」ボタンをクリックします。
(画面を下までスクロールしないと、「同意します」ボタンを押すことができない) - 少し待ち、機能拡張画面に「Oracle VM VirtualBox Extension Pack」が追加されたらインストール完了です。 インストールが完了したら、「ツール」内にあるメニューボタンをクリックし、「ようこそ」に戻しておくとよいでしょう。
仮想マシンを作成する
- 「VirtualBox.exe」を実行します。
- メイン画面が表示されます。 最初に、ツールバー上にある「新規」ボタンをクリックします。
- 「仮想マシンの作成」という画面が表示されます。
一番上の「名前」欄に、これから作成する仮想 PC の名前を入力します。
(自分で分かれば何でもよい)
また、「タイプ」欄で作成する仮想マシンのタイプ(OS)を、「バージョン」欄で選択 OS のバージョンを指定します。 使用する OS が「タイプ」のリストにない時は、「Other」を選択しておけばよいでしょう。
「バージョン」もリストになければ、「Other」にしておきます。 - 続いて、「Hardware」という画面が表示されます。
ここで、
- メインメモリー - 今から作成する仮想 PC 上で使用するメモリ容量
- Processors - 今から作成する仮想 PC に割り当てる CPU コアの数
使用しているパソコンのリソースが豊富にある場合は、初期値よりも多めに設定しておいてよいでしょう。
(OS によっては、「Processors」の数が 1 だと正常に起動してくれないことがあるので注意)
尚、- これから作成する仮想マシンを、EFI / UEFI モード で起動したい時
- これから作成する仮想マシンに、OS を EFI / UEFI モード でインストールしたい時
- 次に、「Virtual Hard disk」という画面が表示されます。
ここでは、「Create a Virtual Hard Disk Now」にチェック →「Disk Size」欄のスライダーをドラッグし、作成する仮想ディスクファイルのサイズを指定しておきます※1。
1 ここで指定したサイズを上限に、使った分だけが増えていく。
(可変サイズ)
すぐ下にある「Pre-allocate Full Size」にチェックを入れておくと、「Disk Size」欄で指定したサイズの仮想ディスクファイルが生成される。
(固定サイズ)
「可変サイズ」は「固定サイズ」に比べてパフォーマンスが劣るが、その分ディスクの容量を抑えることができる。
使用する OS の仮想ハードディスクファイルを既に持っている場合は、二番目の「Use an Existing Virtual Hard Disk File」を選択 → 右端にある ボタンを押し、該当の仮想ディスクファイルを選択しても OK です。 - 最後に、「概要」という画面が表示されます。 ここで、今から作成する仮想マシンの内容を確認し、右下にある「完了」ボタンをクリックします。
- 仮想マシンが作成され、メイン画面の左側に登録されます。
作成した仮想マシンが不要になった時は、該当の仮想マシンを右クリックして「除去」を選択します※2。
2 削除の際には、「仮想マシンを構成するファイルを削除しますか?」というダイアログが表示される。
仮想ハードディスクファイルやスナップショットも削除したい場合は、「すべてのファイルを削除」を選択する。
仮想マシンを起動する
-
- 作成した仮想マシンを、EFI / UEFI モード で起動したい時※3
- 作成した仮想マシンに、OS を EFI / UEFI モード でインストールしたい時
(「EFI を有効化(一部の OS のみ)」を ON にした状態でインストールされてる必要がある)
EFI / UEFI モードでインストールされていない OS を、EFI / UEFI モードで起動することはできない。 - メイン画面左のリスト上で、起動したい仮想マシンを選択 → ツールバー上の「起動」ボタンをクリックします。
- 仮想 PC が起動するとともに、「VirtualBoxVM」という画面が表示されます。
- 仮想 PC 上で、選択した OS が起動します。
あとは、仮想 PC 上で普通に操作を行えば OK です。
尚、メニューバー上の「デバイス」→「クリップボードの共有」「ドラッグ&ドロップ」から、ホスト PC と仮想マシンの間でクリップボードを共有したり、ホスト PC と仮想マシンの間でファイルをドラッグ&ドロップできるように設定することもできたりします。 ついでに、メニューバー上の「表示」から、仮想マシンのスクリーンショットを撮影したり、操作内容を WebM 形式の動画ファイルとして録画(レコーディング)することもできたりします※4。
実際に録画を行いたくなったら、メニューバー上の「表示」から「レコーディング」にチェックを入れる。
(録画を終了する時は、メニューバー上の「表示」→「レコーディング」のチェックを外す)
外付けの USB デバイスを使う時は、メニューバー上の「デバイス」→「USB」から目的のデバイスにチェックを入れます。 拡張パック(Oracle VM VirtualBox Extension Pack)をインストールしておいた場合は、「デバイス」→「Web カメラ」から、ウェブカメラの ON / OFF を切り替えられるようにもなっています。 - 仮想 PC を終了させる時は、通常仮想 PC 側でシャットダウン操作を行いますが、VirtualBox のメニュー「ファイル」→「閉じる」からでも終了操作を行うことはできます。
この「ファイル」→「閉じる」から終了操作を行うと、「仮想マシンを閉じる」というダイアログが表示されるので、「仮想マシンの電源オフ」を選択して「OK」ボタンをクリックします。
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