KeePass Password Safe

KeePass Password Safe の概要や使い方を紹介しています

KeePass Password Safe を紹介しているページです

高機能だけど使いやすいパスワード管理ソフト!「KeePass Password Safe」。

KeePass Password Safe KeePass Password Safe
3.18 / 5464 票)
制作者 Dominik Reichl
対応 7/8/10/11
バージョン 2.57.1
更新日時 2024-10-08
ファイルサイズ 4.5 MB
公式
ミラー
ポータブル版

KeePass Password Safe

高機能かつセキュアなパスワード管理ソフト。
各種サービス上で使用しているユーザー ID / パスワード 等々のログイン情報を、強力に暗号化されたデータベースに一括保存しておけるようにしてくれます。
登録した ID / パスワード をクリップボードにコピーする機能や、登録情報をログイン画面に一発入力する機能、TAN を管理する機能、セキュアなパスワードを生成する機能... なども付いています。

KeePass Password Safeは、高機能なパスワードマネージャーです。
リモートデスクトップ / 各種 Web サービス / FTP... 等々、様々な場面で使っている ID & パスワード を、強固に暗号化されたデータベース※1 に一括保存しておけるようにする... というパスワード管理ツールです。
1 データベースは、パスワードやキーファイルによって暗号化される。
暗号化の際には、“ AES ” というアルゴリズムが使われる(ブロック長は256 ビット)。

データベースのログインパスワードを覚えておくだけで、登録したすべてのログイン情報を参照できるようになるため、パスワード管理が非常に楽になります。
ログイン情報はカテゴリーごとに分けて登録することができ、さらにはログインページの URL やコメント等も一緒に保存しておけるようになっています。
加えて、

  • セキュアなパスワードを作成する機能
  • データベースを複数個作成する機能
  • TAN※2 を管理する機能
などもあり、中々多機能なソフトであるとも言えます。
2 複数個用意された使い捨てパスワードのこと。
“ ワンタイムパスワード ”、“ トランザクション認証番号 ” とも言う。

尚、ログインページやログイン画面に、ID / パスワード を自動入力する機能も付いているので、パスワード入力支援ソフトのような感じでも使えるかと思います。

使い方は以下のとおり。

使用バージョン : KeePass Password Safe 2.49
日本語化
  1. まず、日本語ランゲージファイル を入手します。
    言語ファイルをダウンロード
    ( 「Translations 2.x」 →「KeePass-2.xx-Japanese.zip」)
  2. 解凍 して出てきた「Japanese.lngx」を、インストールフォルダ内にある「Languages」フォルダ内にコピーします。
    「Languages」フォルダ内にコピーする
  3. 「KeePass.exe」を実行します。
  4. 最初に 「Enable automatic update check?」というダイアログが表示されます。
    Enable automatic update check?
    アップデートの自動チェックを行う場合は「Enable」を、自動チェックを行わない場合は「Disable」を選択します。
  5. メイン画面が表示されるので、メニューバー上の「View」から「Change Language」を選択します。
    メニューバー上の「View」から「Change Language」を選択する
  6. 「Select Language」という画面が表示されます。
    メSelect Language
    この画面のリスト内にある「Japanese(日本語)」をクリックします。
  7. 「KeePass Password Safe」の再起動を促すようなダイアログが表示されるので、「はい」を選択します。
    「KeePass Password Safe」の再起動を促すダイアログ
  8. 「KeePass Password Safe」が再起動し、インターフェースが日本語になっています。
    インターフェースが日本語になった
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データベースを作成する
  1. メニューバー上の「ファイル」から「新規」を選択します。
  2. 「新しいデータベース」というダイアログが表示されるので、「OK」ボタンを押してデータベースファイル(KDBX ファイル)の保存先フォルダ&ファイル名 を指定します。
    新しいパスワードデータベースを作成します
    データベースファイルの保存先フォルダ&ファイル名 を指定する
    データベースはどこに保存しても OK ですが、あまり目立たない場所に保存するのがベターです。
  3. 続いて、「複合マスターキーを作成」という画面が表示されます。
    複合マスターキーを作成
    ここの
    • マスターパスワード
    • パスワードをもう一度
    欄で、これから作成するデータベースを暗号化するためのパスワードを入力します。
    (データベースを開く際には、ここで設定したパスワードの入力が必要になる)
  4. 必要であれば、パスワードに加えて “ キーファイル ” を鍵にすることもできます。
    パスワードとしてキーファイルも指定する場合は、「キーファイル / 提供元」にチェックを入れ、「作成」ボタンをクリック → キーファイルの作成を行います。
    複合マスターキーを作成
    キーファイルの作成方法は、次のようになっています。
    1. 最初に「キーファイルを作成」という画面が表示されるので、右下の「OK」ボタンをクリックします。
      キーファイルを作成
    2. 続いて「エントロピーの収集」という画面が表示されます。
      エントロピーの収集
      左にある「マウスの入力で適当に」欄上でマウスカーソルを適当に動かし、尚且つキーを適当に打ちまくります。
    3. 左下の「生成されたビット」欄にあるメーターがある程度溜まったら、右下にある「OK」ボタンをクリックします。
      (メーターが多く溜まるほど、強度の強いキーファイルが出来上がります)
    4. 「キーファイルを作成」というダイアログが立ち上がるので、キーファイルの出力先フォルダ&ファイル名 を指定します。
      キーファイルを作成
  5. パスワードを設定したら、画面右下の「OK」ボタンをクリックします。
    右下の「OK」ボタンをクリックする
  6. 「データベースの設定」という画面が表示されます。
    データベースの設定
    ここで、データベースの名前 / 説明 などを設定しておきます。
    (そのままでも OK)
    設定が済んだら、画面下部の「OK」ボタンをクリックします。
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ログイン情報を登録する
  1. 初期設定が済むと、メインウインドウが表示されます※4
    KeePass Password Safe
    4 データベースのパスワードは、メニューバー上の「ファイル」→「マスターキーを変更」から変更することができる。
    メインウインドウは、
    • 左側 = 保存するパスワードのグループ(カテゴリビュー)
    • 右側 = 各グループ内に登録してあるログイン情報一覧(データビュー)
    の 2 ペイン構成になっています。
    パスワードグループには、デフォルトで
    • 一般
    • Windows
    • ネットワーク
    • インターネット
    • 電子メール
    • ホームバンキング
    といったものが登録されていますが、これらの名前 / アイコン は自由に変更することができます※5.
    5 編集したいアイテムを右クリック →「グループを編集」から。
    グループの編集
    不要なものは削除することもできるし、グループを新たに追加することもできる。
    (グループの下に、サブグループを作成することもできる)
    グループの右クリックメニュー
  2. まず、画面左側のグループリストの中から、登録先のグループを選択します。
  3. 右側のウインドウ上で右クリックし、「エントリーの追加」を選択します。
    右側のウインドウ上で右クリックし、「エントリーの追加」を選択する
    もしくは、ツールバー上の エントリーの追加 ボタンをクリックします。
  4. 「エントリーの追加」というウインドウが表示されます。
    エントリーの追加
    ここの
    • 「タイトル」欄に、今から登録するログイン情報の登録名※6
    • 「ユーザー名」欄に、ログインの際に必要となるユーザー名(や ID )を、
    • 「パスワード」欄に、ログインの際に必要となるパスワード※7
    • 「もう 1 度」欄に、「パスワード」欄に入力したのと同じパスワードを、
    • 「URL」欄に、ログインページの URL を、
    • 「備考」欄に、登録データの備考を
    それぞれ入力し、「OK」ボタンをクリックします※8
    6 ログインページのタイトルテキストを含めておくと、ログインページに ID &パスワード をホットキーで一発入力できるようになる。
    タイトルテキストを含めなくても、一発入力できることはできるが、ほんの少しだけ手間がかかる。
    (本当にほんの少しだけだが... この “ 入力支援機能 ” についてはこちら

    7 パスワードはデフォルトで既に登録されているが、もちろん削除して良い。
    8 右上の「アイコン」欄にあるボタンをクリックすることで、このログイン情報に関連付けるアイコンを指定することもできる。
    アイコン選択

    必要のない項目は、入力しなくても OK です。
  5. エントリーが登録されました。
    エントリーが登録された
    他にも登録したいログイン情報がある場合は、同じようにして登録処理を行います※9
    9 登録済みのデータを右クリック →「エントリーの複製」から、選択したデータを複製することもできたりする。
    エントリーの右クリックメニュー

    他のグループにデータを登録する時も、処理方法は同じです。
    登録済みのデータを編集する時は、目的のデータを右クリック →「エントリーの編集 / 表示」を選択します。
  6. ログイン情報を登録し終えたら、ツールバー上の 保存 ボタンをクリックし、これまでの設定内容 & 登録内容 を保存しておきます。
    (ホットキー “ CtrlS ” を押してもよい)
    ツールバー上の保存ボタンをクリックする
    データに変更を加えた時も、 保存 ボタンを押してデータベースを上書き保存してやる必要があります※10
    10 データベースを閉じる時に、保存処理が自動で行われるようにすることもできる。
    この機能を有効化する時は、メニューバー上の「ツール」から「オプション」を開き、「高度」タブをクリック →「データベースをロックまたは閉じる時に自動的に保存」にチェックを入れておく。
    「高度」タブ
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ログインページに、ユーザー名とパスワードを自動で入力する
  1. 画面右側の欄で、今からログインしたいサービスの登録エントリーを選択 → ツールバー上の URL を開く ボタンをクリックします。
    ツールバー上の「URL を開く」ボタンをクリックする
    URL を開く ボタンの右側にある ▼ をクリックすることにより、URL を開くブラウザを選択することもできたりします。
    ツールバー上の「URL を開く」ボタンをクリックする
    エントリーの右クリックメニュー「URL」から、「開く」や「○○ (ブラウザ名) で開く」を選択しても OK です。
    「高度」タブ
    あるいは、何らかのアプリケーションでログイン画面を開いておきます。
  2. 選択したブラウザで、該当データに登録されている URL( = ログイン画面)が表示されます。
    ログイン画面が表示される
    このログイン画面上で、ユーザー名 / ユーザーID の入力フォームを一回クリックします。
  3. IME が ON になっている場合は、半角入力モードに切り替えておきます。
    (半角入力に切り替えておかないと、ユーザー名やパスワードが全角で入力される)
  4. 画面右側の欄で、今からログインしたいサービスの登録エントリーを選択 → ツールバー上の 自動入力を実行 ボタンをクリックします。
    ツールバー上の「自動入力を実行」ボタンをクリックする
    あるいは、登録エントリーを右クリックし※12、「自動入力の実行」を選択しても OK です。
    「自動入力の実行」を選択する
    12 この右クリックメニューから、ユーザー名 / パスワード をコピーすることもできる。
    もしくは、登録エントリーを選択 → ホットキー “ CtrlV ” を押します。
    データの登録名(タイトル)に、ログインページのタイトルテキストが含まれている場合は、Web ページ上の入力フォームをクリック → ホットキー “ CtrlAltA ” を押すだけでも OK です※13
    13 「KeePass Password Safe」内のデータを、わざわざ選択したりしなくても良いということ。
    ログインページのタイトルテキストから、一致するデータを自動で判断してくれる。
  5. すると、登録しておいたユーザー名(ID)とパスワードが自動で入力され、そのままログインが行われます。
    登録しておいたユーザー名(ID)とパスワードが、自動で入力される
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TAN(ワンタイムパスワード)を作成&使用する
  1. 事前に TAN 専用のグループを作り、そのグループを選択状態にしておきます。
  2. メニューバー上の「ツール」から「TAN ウィザード」を選択します。
    メニューバー上の「ツール」から「TAN ウィザード」を選択する
  3. 「TAN ウィザード」が表示されます。
    TAN ウィザード
    中央の欄に、ワンタイムパスワードを一行ずつ書いていきます。
    通常は
    • アルファベット (大文字 / 小文字)
    • 数字
    • ハイフン
    がパスワードと見なされますが、もしパスワードに記号などが使用されている場合、下部の「TAN には以下の文字を使用する」欄に、その記号等を入力しておきます。
  4. パスワードを全て登録したら、右下にあるの「OK」ボタンをクリックします。
  5. すると、右側のビューに、先ほど入力した TAN が一括登録されます。
    (TAN には、ユーザー名や URL を登録することはできません)
    TAN が一括登録された
  6. あとは、TAN を使用したい場面で、任意のTAN を右クリック →
    • TAN をコピー
    • 自動入力の実行※14
    のどちらかを選択すれば OK です。
    TAN の右クリックメニュー
    14 自動入力を行う時は、IME を OFF にして半角入力モードにしておく。
    (でないと、パスワードが全角文字で入力される)

    一度使用したパスワードは、自動的に無効になります。
    (先頭に × 印が付く)
    一度使用したパスワードは、自動的に無効になる

ちなみに、「KeePass Password Safe」を起動させると、前回使用していたデータベースが毎回自動で開かれるようになっています。
(データベースを開くためのパスワード入力画面が、いきなり表示される)

マスターキーの入力
この機能を無効化したい時は、メニューバー上の「ツール」から「オプション」を開き、「高度」タブをクリック →
  • 最後に使用したデータベースを記憶して開始時に自動的に開きます
のチェックを外しておきます。
「高度」タブ

その他、

  • 登録データを検索する機能
  • パスワード生成機能
    右側のウインドウ上で右クリックし、「エントリーの追加」を選択する
  • ワークスペース(作業画面)を自動でロックする機能
  • クリップボード内のデータを自動で消去する機能※14
  • 「KeePass」本体をタスクトレイに格納する機能
  • データのインポート / エクスポート※15
  • 印刷
  • メイン画面のフォント変更
... 等々の機能も付いています。
14 自動消去までの時間を、秒単位で指定できる。
(「ツール」→「オプション」→「セキュリティ」タブで設定できる)
「セキュリティ」タブ

15 データベースに登録されている情報を、HTML / XML / CSV / KDB / KDBX 形式で書き出す機能。

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