HIPS 機能が便利なパーソナルファイアウォール!「Online Armor Free」。
Online Armor Free
独自のホスト侵入防止システム(HIPS)を搭載したパーソナルファイアウォール。
パソコン上で発生した不審な通信 / 疑わしいアプリケーションの挙動 等を、リアルタイムにブロック&制御できるようにするセキュリティソフトです。
アプリケーションの通信を “ ルール ” で制御する機能(ポートセッティング)や、スタートアップアイテムを管理する機能、Hosts ファイルの改変を監視する機能 等も付いています。
「Online Armor Free」は、高機能なパーソナルファイアウォールです。
パソコンを外部の攻撃から護ってくれるのはもちろん、パソコン上で不審な通信が発生した際に、その通信を “ 許可 ” するのか “ 拒否 ” するのか を、自由に選択できるようにしてくれます※1。
1
通信の際に使用させるポート番号も、(接続先のみ)自由に設定することができる。
通信元 / 通信先 のアドレスは、指定できない?模様。
また、不審なプログラムが 起動 / 他のプロセスを停止 / データを改竄 / OS をシャットダウン させようとした時にも、その動作を “ 許可 ” or “ 拒否 ” できるようにしてくれるので、アンチウイルス
等がスルーしてしまったマルウェアに対しても、大きな効力を発揮してくれると思います※2。
2
“ Program Guard ” という、ホスト侵入防止システム(HIPS)のような機能。
さらに、Hosts ファイルの改変監視、スタートアッププログラムの管理... などの機能も付いていたりします。
通信や動作の可否を求めるダイアログは、“ ホワイトリスト ” ※3 に基づいて表示されるため、同系統のソフトと比べて労を要せずに使えると思います。
(ただし、“ Program Guard ” は鬱陶しいかも...)
3
Online Armor team により “ 信頼できる ” と識別されているプログラムの通信や動作に関しては、いちいち警告が表示されない。
(必要に応じて、このホワイトリスト機能は無効にすることもできる)
使い方は以下の通りです。
Online Armor Free インストール方法
Online Armor Free 初期設定の解説
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Learning Mode
- 「Online Armor Free」はさほど警告が激しいソフトではないので、Learning Mode を使用する必要はないかもしれませんが、一応簡単に紹介しておきます。
(インストール直後、ルールを一気に作成したい時などに便利) - まず、タスクトレイ上の「Online Armor」アイコンを右クリックし、「Learning Mode」にチェックを入れます。
- 普段よく使っているアプリケーションを一通り起動させ、ルールを作成していきます。
(ソフトを実行するだけで、自動的に「許可」ルールが生成されていく)
また、ネットワーク接続を必要とするソフトがあれば、これも一通り通信させます。
IE / Firefox 等々、安全性が確認されているソフトは、既にOnline Armor の “ ホワイトリスト ” に登録されているので、わざわざ実行させたりする必要はありません。 - 一通り起動&通信 が終わったら、タスクトレイ上の「Online Armor」アイコンを右クリック → 「Learning Mode」のチェックを外します。
プログラムの通信や動作を、Online Armor に学習させる機能。
この機能を有効にしている間は、警告が一切表示されず、全ての通信 & 動作 が「許可」と判断される。
(そして、そのままルールが生成される)
便利な機能ではあるが、必ず使わなくてはならない機能ではない。
ちなみに、Windows のスタートアップ動作を学習するために、初回起動時は約 2 分間だけ「Learning Mode」として動作するようになっている。
(その間は このようなダイアログ が表示されるので、極力他の操作を行わないようにする)
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Firewall - 通信に関するアラートの対処 -
- Online Armor により “ 信頼できる ” と認識されていないプログラムが通信しようとすると、
という警告ダイアログが表示されます※5。
5 警告ダイアログの色により、該当アプリの安全度が分かる。
(緑 = 信頼できるアプリ | オレンジ = 未知のアプリ | 赤 = 危険と思われるアプリ)
プログラムの場所は、「Program」欄で確認することができる。
この通信を許可する場合は「Allow」を選択し、拒否する場合は「Block」を選択します※6。
6 全く知らないファイルが通信しようとしていた場合、とりあえずファイル名をWeb 検索にかけてみるとよい。
確実に安全である or 危険である と分かっている場合は、「Create rule」にチェックを入れてから「Allow」or「Block」を選択します。
(このようにしておくと通信ルールが生成され、次回から警告が表示されなくなる)
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Firewall - 設定の変更 -
- タスクトレイ上のアイコンをダブルクリックし、設定画面を表示させます。
- 左メニュー内にある「Firewall」を選択。
- すると、これまでに「Create rule」してきたアプリケーションのリストが、一覧表示されます。
単に通信の「許可」or「拒否」を変更したいだけの場合は、該当アプリ上で右クリック → 「Allow」or「Block」を選択すればOK。
ルールを削除したい時は、「Delete」を選択します。 - アプリケーションに使用させるポート番号を細かく設定したい場合は、該当アプリ上で右クリック → 「Go to ports」を選択します。
(先述のとおり、ソースポートやアドレスは指定できません) - すると、画面が「Ports」タブに切り替わり、該当アプリのルールが選択状態になります。
そのまま、ダブルクリック。
(ルールが複数ある場合は、一つ一つ設定する) - 「Firewall rule editor」というウインドウ
が開きます。
ここの- 「Access」欄で通信の許可(「Allow」)or 拒否(「Deny」) を、
- 「Protocol」欄で通信の際に使用させるプロトコルを、
- 「Direction」欄で通信の向き※7 を
7 「Inbound」= インターネット → パソコン | 「Outbound」= パソコン → インターネット - 次に、右側の「Ports list」欄の下部にある「Add port」ボタンをクリックし、接続先のポート番号を
入力します。
ポート番号は複数指定することができるほか、レンジで指定できるようにもなっています※8。
8 複数指定する場合は半角カンマ(,)区切りで、レンジで指定する場合は半角ハイフン(-)区切りで入力する。
例) 80 / 443 / 8080 を指定する場合 → 80,443,8080
110 ~ 120 を指定する場合 → 110-120
登録したポートを削除する時は、「Ports list」欄で目的のポートを選択 →「Delete port」ボタンをクリックします。 - LAN 内のパソコンとファイル共有を行う場合、該当するネットワークを “ 信頼できるゾーン ” として設定してやる必要が出てきます。
(おそらく、デフォルトのLAN は最初から “ 信頼できるゾーン ” として設定されている)
以下に、その設定方法を紹介します。 - タスクトレイ上のアイコンを右クリックし、「Configuration」を選択。
- 設定画面が表示されます。
左メニュー内にある「Firewall」を選択。 - そのまま、「Interfaces」タブを開きます。
- あとは、ファイル共有を行いたいネットワークの「Trusted」にチェックを入れればOK。
(逆に、共有設定を無効化したい場合は、該当ネットワークの「Trusted」をOFF にしておきます)
Firewall - LAN 内のPC と、ファイル / プリンタ 等を共有 -
-
Firewall - ルールのバックアップ / 復元 -
- ファイアウォールのルールをバックアップしたい時は、次のような操作を行います。
- まず、タスクトレイアイコンをダブルクリックし、メイン画面を呼び出します。
- 左メニュー内にある「Firewall」を選択。
- ルールリスト上で右クリックし、「Export」を選択します。
- 「名前を付けて保存」ダイアログが表示されるので、バックアップファイルの保存先フォルダ&ファイル名 を指定し、「保存」ボタンをクリックします。
- バックアップしたルールを復元する時は、ルールリスト上で右クリック →「Import」を選択 → 保存しておいたバックアップファイルを選択すればOK です。
(既存のルールが上書きされるので注意)
-
Program Guard(HIPS) ~ 実行の許可 or 拒否
- Firewall と同様、このProgram Guard にも “ ホワイトリスト ” 機能が付いています※9。
9 Online Armor により “ 信頼できる ” と認識されているプログラムに関しては、警告を出さないようにする機能。
このホワイトリスト機能を使わず、全てのプロセスを自分で管理する場合は、タスクトレイ上のOnline Armor をダブルクリックし、左メニュー内にある「Programs」を選択 →「Options」タブを開き、中段にある- Automatically trust programs that Emsisoft deems trustworthy
10 その後、「本当にこの機能をOFF にしますか?」というダイアログが表示されるので、「Yes」をクリック。 - ルールにないアプリケーションが何らかのアクションを起こそうとすると、
- A program wants to □□
- Screen logger detected
- Keylogger detected
- ○○.exe wants to modify the Hosts file
( □□ の部分は、アクション内容によって異なる)
このアラート内に表示されているファイルの名前、および、アクション先 / アクション元 のファイル 等を確認し、今回のアクションを許可する場合は「Allow」を、拒否する場合は「Block」を選択します。
(全く見知らぬプログラムの場合、ファイル名をWeb 検索にかけてみるとよい)
今回の判断内容をOnline Armor に記憶させたい時は、「Remember my decision」にチェックを入れてから「Allow」or「Block」をクリックします。
アプリケーションが確実に安全であると分かっている場合は、「Trust this program」にチェックを入れてから「Allow」をクリックします※11。
11 「信頼できるアプリケーション」として認識させる。
信頼されたアプリケーションは、他のアクションに関しても「許可」と判断される。
見知っているアプリケーションではあるけれど、なんとなく不安がある場合は「Run Safer」にチェックを入れてから「Allow」をクリックします※12。
12 この「Run Safer」オプションを指定できるのは、アプリが起動しようとしている時のみ。
管理者権限を持って実行しようとするアプリを、特権なしで実行させる。
(が、元から特権を持っているアプリに対しては効かない?)
Program Guard を無効化したい場合は、タスクトレイ上のOnline Armor アイコンを右クリック → 「Program Guard」のチェックを外す。
(その後「Are you sure ~」というダイアログが表示されるので、「Yes」をクリックする)
キーロガー的な挙動の監視のみを無効化したい場合は、「Anti-Keylogger」のチェックを外す。
Hosts ファイルの監視も無効にしたい場合は、「Deactivate HIPS features」にチェックを入れる。
(こちらはOS の再起動が必要)
-
Program Guard(HIPS) - 設定の変更 -
- タスクトレイアイコンをダブルクリックし、設定画面を呼び出します。
- 左メニュー内にある「Programs」を選択。
尚、 というアラート上で設定したアプリの挙動を変更したい場合は、左メニューの「Anti-Keylogger」および「Hosts file」を開きます。 - すると、実行の許可 / 拒否 を制御してきたアプリケーションが、一覧表示されます。
単に実行の「許可」or「拒否」を変更したいだけの場合は、該当アプリ上で右クリック → 「Allow」or「Block」を選択すればOK。
(「Ask(尋ねる)」にしてもよい)
必要に応じて、この右クリックメニューからアプリケーションを「Trust」したり※11、「Untrust」にしたりすることもできます※13。
(「Open file location」から、ファイルが存在するフォルダを開くこともできる)
13 「信頼できるアプリケーション」としての認識を解除させたくなったら、「Untrust」を選択する。
ただし、「Anti-Keylogger」「Hosts file」画面では、「Trust」操作を行うことはできません。 - さらに、任意のアプリケーションをダブルクリックすることで、より 詳細な動作設定 を行うこともできたりします。
(やはり、「Anti-Keylogger」「Hosts file」画面では、この操作を行うことはできない)
ここでは、アプリケーションを「Run Safer」or「Installer」※14 として実行させるように設定したり、アプリケーションが- start applications - 他のプロセスを実行
- set global hooks - グローバルフック
- physical memory access - 他のアプリケーションが使用しているメモリデータへアクセス
- remote code - 他のプロセスをコントロール
- remote data modification - 他のアプリケーションが保持している仮想メモリデータを変更
- suspend process/thread - 他のプロセスを停止
- create executable - 実行ファイルの生成
- Enumerate files - ディレクトリ内のファイル情報を取得する
- direct Disk Access - ハードディスクへのダイレクトアクセス
- system shutdown - シャットダウン
(クリックする度に、「Allow」「Block」「Ask」が切り替わる)
14 インストーラー等は「Installer」にしておくとよい。
-
トラフィック / アクティブコネクション の確認
- タスクトレイ上のアイコンを右クリック →「Show Firewall Status」を選択。
- 通信のステータス画面 が表示されます。
画面は大きく 3 つに分かれていて、上から順に- 通信の内容を表す折れ線グラフ
- 通信中のプロセスリスト※15
- 通信中のプロセス、通信元 / 通信先 の IP アドレスやポート番号、通信状態※16
15 プログラム名 / プロセスID / データ受信量 / デー送信量 / 転送速度(Down / UP )を確認することができる。
任意のプロセス上で右クリックすることにより、プロセスを終了(Kill )させたり、該当プロセスのルールを表示(Go to ports )させたりすることもできる。
16 通信先のサーバーが存在している国を確認することもできる。
こちらでもやはり、プロセスを終了させたり、通信を切断したり(Close Connection )、ルールを表示させたりすることができる。
アイテムを右クリック →「Copy remote address」を選択すると、通信先のアドレス:ポート番号 をコピーすることができる。
プロセスが多く表示されている時は、任意のプロセス上で右クリック →「Filter by process」を選択することで、プロセスを絞り込み表示させることもできたりします。
(絞込みを解除する時は、右クリック →「Clear Filter」を選択) - おまけに、右下の「Resolve addresses」にチェックを入れることで、通信先のアドレスをホスト名に変換することもできたりします。
そのほか、設定画面の左メニュー内にある「Autoruns」から
スタートアップアイテムを管理 できるようになっています※17。
17
“ 信頼できるアプリケーション ” は、非表示になっている。
これらを表示するには、左下にある「Hide Trusted」のチェックを外す必要がある。
強力なプロセス監視機能(HIPS)を備えたパーソナルファイアウォール
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