REAL Video Enhancer

REAL Video Enhancer の概要や使い方を紹介しています

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動画を綺麗に拡大したり、動画のフレームレートを倍増させたりする!「REAL Video Enhancer」。

REAL Video Enhancer REAL Video Enhancer
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制作者 TNTwise
対応 -
バージョン 2.2.0-1
更新日時 2025-02-21
ファイルサイズ 131 MB
安定版
すべてのバージョン

REAL Video Enhancer

各種 AI モデルを使用して動画を綺麗に拡大したり、フレームレートを倍増させたりすることができるソフト。
超解像 AI を使用して動画を高解像度化(≒高画質化)したり、フレーム補間 AI を使用して動画の中間フレームを生成したりすることができます。
任意のアップスケールモデルを使用できるようにする機能も付いています。

REAL Video Enhancerは、動画をアップスケール / フレーム補間 することができるソフトです。

  • 超解像 AI を使用し、動画を綺麗にアップスケール
  • フレーム補間 AI を使用し、動画の中間フレームを生成
したりすることができるソフトで、低画質な動画を AI の力で高画質化させられるようにしてくれます。
別ツールですが、フレーム補間の例(左 : 5 FPS | 右 : 60 FPS)
デフォルトでは下記のような AI モデルを使用できるようになっており、アップスケールに関しては任意の AI モデルを使用することも可能となっています。
フレーム補間

RIFE / GMFSS / GIMM

“ お気に入りの古い動画を、何とかして蘇らせたい…! ” という時などに便利です。
ちなみに、アップスケールとフレーム補間を同時に行うこともできたりします。

使い方は以下のとおり。

使用バージョン : REAL Video Enhancer 2.2.0 pre-release
初回セットアップ
  1. 「REAL-Video-Enhancer.exe」を実行します。
  2. 「Windows によって PC が保護されました」という画面が表示された場合、左側にある「詳細情報」というリンクをクリック → 右下の「実行」ボタンをクリックします。
    Windows によって PC が保護されました
    右下の「実行」ボタンをクリックする
  3. コマンドプロンプトが立ち上がり、「FFmpeg」「Python」「VC_redist.x64」のダウンロード&インストール が実行されるので、しばらく待ちます。
    コマンドプロンプトが立ち上がる
    FFmpeg のダウンロードが行われる
    Python のダウンロードが行われる
    VC_redist.x64 のダウンロードが行われる
    何らかの理由で「VC_redist.x64」がインストールできなかった場合、「Please click yes to allow VCredist to install」というダイアログが表示されたままになりますが、「Visual C++ 再頒布可能パッケージ」が既にインストールされていれば、この「Please click yes to allow VCredist to install」ダイアログは閉じてしまっても OK です。
    Please click yes to allow VCredist to install
  4. 続いて「Setting Up Backend」という画面が表示された後に、「Backends」という画面が表示されます。
    Setting Up Backend
    Backend
    ここで、AI の推論に使用するバックエンドのダウンロードを行います。
    (ダウンロードするバックエンドの先頭にある ↓ ボタンをクリックする)
    • 最新の Nvidia 製 GPU(RTX 20 以降)を使用している場合は「TensorRT」が、
    • 少し古い Nvidia 製の GPU(GTX 10 および 16 シリーズ)を使用している場合は「PyTorch CUDA」が
    • 古い Nvidia 製の GPU(900 シリーズ以下)を使用している場合は「NCNN Vulkan」が
    • 最新の AMD 製 GPU(RX 6000 シリーズ以上)を積んだ Linux を使用している場合は「PyTorch ROCm」が
    • その他の GPU(AMD / Intel)を使用している場合は「NCNN Vulkan」が
    推奨されるようです※1
    (「PyTorch ROCm」は実験段階)
    1 ただし、バックエンドにより使用可能な AI モデルが異なるので注意。
    必要に応じて、複数のバックエンドをダウンロードしておいてもよい。

    一番下の「DirectML」は、バージョン 2.2.0 時点では未実装のようです。
  5. 選択したバックエンドのダウンロードが開始されるので、しばらく待ちます。
    ダウンロード中...
  6. バックエンドのダウンロードが完了したら、「Backend」画面の右下にある「Done」ボタンをクリックします。
    「Done」ボタンをクリックする
  7. 再び「Setting Up Backend」画面が表示されるので、しばらく待ちます。
    Setting Up Backend
  8. 少し待つと、メイン画面が表示されます。
    REAL Video Enhancer
    バックエンドのインストール / アンインストール を行いたい時は、左メニューの一番下にある Setting Up Backend ボタンをクリックします。
    バックエンドの設定画面
    バックエンドのインストールを行う時は ↓ ボタンを、バックエンドのアンインストールを行う時は ごみ箱 ボタンをクリックします。
    バックエンドのインストール / アンインストール を行うと「Please restart the application to apply changes.」というダイアログが表示されるので、「REAL Video Enhancer」を再起動させます。
    Please restart the application to apply changes.
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出力動画のフォーマットなどを設定する
  1. 特に設定なしでも使うことはできますが、
    • 出力動画のビデオコーデック(H.264 / H.265 / VP9 / AV1 / FFV1)と、映像の品質
    • 出力動画のフォーマット(MKV / MP4 / MOV / WebM / AVI)
    • 出力動画のオーディオコーデック(AAC / MP3)と、音声のビットレート
    • 使用する GPU の ID(バックエンドに NCNN / PyTorch を使用する場合のみ)
    などを設定したい時は、左メニューの下部にある 歯車 ボタンをクリックします。
    左メニューの下部にある歯車ボタンをクリックする
  2. 設定画面が表示されます。
    設定画面
    デフォルトの保存先フォルダを指定しておきたい場合は、一番上の「Output folder directory」欄の右端にある「Select Output Folder」ボタンをクリックし、目的のフォルダを選択します。
  3. 出力動画のコーデックや品質を指定しておきたい場合は、画面上部の「Encoders Settings」タブを開き、
    • Video Encoder※2 - 使用するビデオエンコーダー / ビデオコーデック
      Video Encoder
    • Video Container - 動画の出力フォーマット
      Video Container
    • Video Quality - 映像の品質
      Video Quality
    • Video Pixel Format - 出力動画のカラーフォーマット
      Video Pixel Format
    • Audio Encoder※3 - 使用するオーディオエンコーダー / オーディオコーデック
      Audio Encoder
    • Audio Bitrate - 音声のビットレート
      Audio Bitrate
    を設定しておきます。
    「Encoders Settings」タブ
    2 「ProRes」も選択できるようだが、未実装?な模様。
    (変換時にエラーが表示される)
    Video Container

    3 「Opus」も選択できるようだが、未実装?な模様。
    (変換時にエラーが表示される)
    Video Container
  4. 複数の GPU を使用していて、尚且つバックエンドに NCNN / PyTorch を使用する場合、「Render Settings」タブ
    • NCNN GPU ID
    • PyTorch GPU ID
    欄で、使用する GPU の ID を指定することもできます。
    「Render Settings」タブ
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基本的な使い方
  1. 画面左上にある プロセッサ ボタンをクリックします。
    画面左上にあるプロセッサボタンをクリックする
  2. 画面上部にある「Select Input File」ボタンをクリックし、高画質化 / フレーム補間 を行う動画ファイルを選択します。
    「Select Input File」ボタンをクリックし、処理する動画ファイルを選択する
  3. すぐ下にある「Select Output Folder」ボタンをクリックし、処理された動画ファイルの出力先フォルダを指定します。
    「Select Output Folder」ボタンをクリックし、処理された動画ファイルの出力先フォルダを指定する
  4. その下にある「Backend」欄で、使用するバックエンドを選択します。
    「Backend」欄で、使用するバックエンドを選択する
  5. アップスケールを行う場合は、「Upscale Model」欄で使用する AI モデルを選択します。
    バックエンドに「tensorrt」を選択している時
    「Upscale Model」欄で使用する AI モデルを選択する
    バックエンドに「pytorch (cuda)」を選択している時
    「Upscale Model」欄で使用する AI モデルを選択する
    バックエンドに「ncnn」を選択している時
    「Upscale Model」欄で使用する AI モデルを選択する
    選択中のバックエンドによって使用可能なモデルは異なりますが、いずれも「Animation」はアニメ向き、「Realistic」は実写向き、「General」は汎用モデルになります。
    また、「2X」は 2 倍、「3X」は 3 倍、「4X」は 4 倍にアップスケールすることを意味しています。
    さらに、「Slow」表記のあるものは、基本的に「Fast」モデルよりも効果が強く、処理が重いものになります。
    SPAN Nomos8k」に関しては、
    • High Quality Source - 高画質ソース用(効果弱)
    • Medium Quality Source - 中画質ソース用(効果中)
    • Low Quality Source - 低画質ソース用(効果強)
    の 3 つを選べるようになっています。
    RealESRGAN OpenProteus」は、高画質ソース用(HD / FHD ソース)であるそうです。
  6. フレーム補間を行う場合は、「Interpolate Model」欄で使用する AI モデルを選択します。
    「Upscale Model」欄で使用する AI モデルを選択する
    RIFF」を使用する場合は、ほとんどのケースで「4.25」を使用するのがお勧めのようです。
    アニメ向けの「GMFSS」、実写 / 汎用向け の「GIMM」は、バックエンドとして「pytorch (cuda)」を使用する場合のみ選択することができます。
    GMFSS pro」は、テキストに歪みがある時に役立つようです。
  7. フレーム補間を行う場合は、「Interpolation Multiplier」欄でフレームレートを何倍にするのか指定します。
    「Upscale Model」欄で使用する AI モデルを選択する
  8. 画面下部の「Add to Render Queue」ボタンの下にある欄で、設定内容を確認します。
    設定内容を確認する
    ここでは、処理実行前 / 実行後 の
    • FPS - フレームレート
    • Resolution - 解像度
    • Frame Count - フレーム数
    を確認することができます。
    (Bitrate / Encoder / Container は、元の動画のもの)
    この内容でアップスケール / フレーム補間 を実行しても良ければ、「Add to Render Queue」ボタンをクリックします。
    「Add to Render Queue」ボタンをクリックする
  9. 選択した動画が、キュー(処理待ちリスト)に登録されました。
    画面上部のタブを「Render Queue」に切り替えることで、キューに登録された動画を確認することもできます。
    (右側にある「Remove」ボタンをクリックすることで、動画をキューから削除することも可能)
    「Render Queue」タブ
    アップスケール / フレーム補間 を行いたい動画が他にもある場合は、同様に設定を行ってから「Add to Render Queue」ボタンをクリックします。
  10. 準備が整ったら、画面左下にある Render ボタンをクリックします。
    画面左下にあるスタートボタンをクリックする
  11. アップスケール / フレーム補間 が実行されるので、しばらく待ちます。
    処理中...
  12. 少し待ち、画面下部のメーターがいっぱいになったら処理完了です。
    画面下部のメーターがいっぱいになったら処理完了
    尚、VRAM が足りなくてアップスケールが失敗した場合、「Advanced」タブで「Tiling」にチェックを入れておくと、処理が上手くいく可能性があります。
    「Advanced」タブ
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任意のアップスケールモデルを使用できるようにする
  1. OpenModelDB などのウェブサイトで、アップスケールモデルを入手します。
    ファイルが「.safetensors」形式でダウンロードできる場合、通常は「.safetensors」形式のものをダウンロードします。
    ファイルが複数の形式でダウンロードできる場合、「.safetensors」形式のものをダウンロードする
  2. モデルを入手したら、「REAL Video Enhancer」の左メニューの一番下にある Setting Up Backend ボタンをクリックします。
    左メニューの一番下にある「↓」ボタンをクリックする
  3. バックエンド& AI モデル の設定画面が表示されます。
    バックエンド / AI モデル の設定画面
    ダウンロードしたモデルが「.pth」「.safetensors」形式である場合は、「Select Model (PyTorch/TensorRT/.pth)」ボタンから入手した .pth / .safetensors ファイルを選択します。
    ダウンロードしたモデルが「.bin」+「.param」形式である場合は、「Select Model (NCNN/.bin+.param)」ボタンから入手した .bin / .param ファイルを選択します。
    入手した pth / safetensors ファイルを選択する
  4. 「Model imported successfully!」というダイアログが表示されたらインポート完了です。
    Model imported successfully!
    「REAL Video Enhancer」を再起動させると、「Upscale Model」欄でインポートしたモデルを選択できるようになっています。
    インポートしたモデルを選択できるようになっている

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