動画を綺麗に拡大したり、動画のフレームレートを倍増させたりする!「REAL Video Enhancer」。

REAL Video Enhancer
各種 AI モデルを使用して動画を綺麗に拡大したり、フレームレートを倍増させたりすることができるソフト。
超解像 AI を使用して動画を高解像度化(≒高画質化)したり、フレーム補間 AI を使用して動画の中間フレームを生成したりすることができます。
任意のアップスケールモデルを使用できるようにする機能も付いています。
REAL Video Enhancerは、動画をアップスケール / フレーム補間 することができるソフトです。
- 超解像 AI を使用し、動画を綺麗にアップスケール
- フレーム補間 AI を使用し、動画の中間フレームを生成
別ツールですが、フレーム補間の例(左 : 5 FPS | 右 : 60 FPS)
アップスケール
“ お気に入りの古い動画を、何とかして蘇らせたい…! ” という時などに便利です。
4x-SPANkendata / 4x-ClearRealityV1 / 4x-Nomos8k / 2x-OpenProteus / 2x-AnimeJaNai
ちなみに、アップスケールとフレーム補間を同時に行うこともできたりします。
使い方は以下のとおり。
使用バージョン : REAL Video Enhancer 2.2.0 pre-release
初回セットアップ
- 「REAL-Video-Enhancer.exe」を実行します。
- 「Windows によって PC が保護されました」という画面が表示された場合、左側にある「詳細情報」というリンクをクリック → 右下の「実行」ボタンをクリックします。
- コマンドプロンプトが立ち上がり、「FFmpeg」「Python」「VC_redist.x64」のダウンロード&インストール が実行されるので、しばらく待ちます。
- 続いて「Setting Up Backend」という画面が表示された後に、「Backends」という画面が表示されます。
(ダウンロードするバックエンドの先頭にあるボタンをクリックする)
- 最新の Nvidia 製 GPU(RTX 20 以降)を使用している場合は「TensorRT」が、
- 少し古い Nvidia 製の GPU(GTX 10 および 16 シリーズ)を使用している場合は「PyTorch CUDA」が
- 古い Nvidia 製の GPU(900 シリーズ以下)を使用している場合は「NCNN Vulkan」が
- 最新の AMD 製 GPU(RX 6000 シリーズ以上)を積んだ Linux を使用している場合は「PyTorch ROCm」が
- その他の GPU(AMD / Intel)を使用している場合は「NCNN Vulkan」が
(「PyTorch ROCm」は実験段階)
1 ただし、バックエンドにより使用可能な AI モデルが異なるので注意。
必要に応じて、複数のバックエンドをダウンロードしておいてもよい。
一番下の「DirectML」は、バージョン 2.2.0 時点では未実装のようです。 - 選択したバックエンドのダウンロードが開始されるので、しばらく待ちます。
- バックエンドのダウンロードが完了したら、「Backend」画面の右下にある「Done」ボタンをクリックします。
- 再び「Setting Up Backend」画面が表示されるので、しばらく待ちます。
- 少し待つと、メイン画面が表示されます。
バックエンドのインストール / アンインストール を行いたい時は、左メニューの一番下にある
ボタンをクリックします。 バックエンドのインストールを行う時は
ボタンを、バックエンドのアンインストールを行う時は
ボタンをクリックします。
バックエンドのインストール / アンインストール を行うと「Please restart the application to apply changes.」というダイアログが表示されるので、「REAL Video Enhancer」を再起動させます。
出力動画のフォーマットなどを設定する
- 特に設定なしでも使うことはできますが、
- 出力動画のビデオコーデック(H.264 / H.265 / VP9 / AV1 / FFV1)と、映像の品質
- 出力動画のフォーマット(MKV / MP4 / MOV / WebM / AVI)
- 出力動画のオーディオコーデック(AAC / MP3)と、音声のビットレート
- 使用する GPU の ID(バックエンドに NCNN / PyTorch を使用する場合のみ)
ボタンをクリックします。
- 設定画面が表示されます。 デフォルトの保存先フォルダを指定しておきたい場合は、一番上の「Output folder directory」欄の右端にある「Select Output Folder」ボタンをクリックし、目的のフォルダを選択します。
- 出力動画のコーデックや品質を指定しておきたい場合は、画面上部の「Encoders Settings」タブを開き、
- Video Encoder※2 - 使用するビデオエンコーダー / ビデオコーデック
- Video Container - 動画の出力フォーマット
- Video Quality - 映像の品質
- Video Pixel Format - 出力動画のカラーフォーマット
- Audio Encoder※3 - 使用するオーディオエンコーダー / オーディオコーデック
- Audio Bitrate - 音声のビットレート
(変換時にエラーが表示される)
3 「Opus」も選択できるようだが、未実装?な模様。
(変換時にエラーが表示される) - Video Encoder※2 - 使用するビデオエンコーダー / ビデオコーデック
- 複数の GPU を使用していて、尚且つバックエンドに NCNN / PyTorch を使用する場合、「Render Settings」タブの
- NCNN GPU ID
- PyTorch GPU ID
基本的な使い方
- 画面左上にある
ボタンをクリックします。
- 画面上部にある「Select Input File」ボタンをクリックし、高画質化 / フレーム補間 を行う動画ファイルを選択します。
- すぐ下にある「Select Output Folder」ボタンをクリックし、処理された動画ファイルの出力先フォルダを指定します。
- その下にある「Backend」欄で、使用するバックエンドを選択します。
- アップスケールを行う場合は、「Upscale Model」欄で使用する AI モデルを選択します。
選択中のバックエンドによって使用可能なモデルは異なりますが、いずれも「Animation」はアニメ向き、「Realistic」は実写向き、「General」は汎用モデルになります。
また、「2X」は 2 倍、「3X」は 3 倍、「4X」は 4 倍にアップスケールすることを意味しています。
さらに、「Slow」表記のあるものは、基本的に「Fast」モデルよりも効果が強く、処理が重いものになります。
「SPAN Nomos8k」に関しては、- High Quality Source - 高画質ソース用(効果弱)
- Medium Quality Source - 中画質ソース用(効果中)
- Low Quality Source - 低画質ソース用(効果強)
「RealESRGAN OpenProteus」は、高画質ソース用(HD / FHD ソース)であるそうです。 - フレーム補間を行う場合は、「Interpolate Model」欄で使用する AI モデルを選択します。
「RIFF」を使用する場合は、ほとんどのケースで「4.25」を使用するのがお勧めのようです。
アニメ向けの「GMFSS」、実写 / 汎用向け の「GIMM」は、バックエンドとして「pytorch (cuda)」を使用する場合のみ選択することができます。
「GMFSS pro」は、テキストに歪みがある時に役立つようです。 - フレーム補間を行う場合は、「Interpolation Multiplier」欄でフレームレートを何倍にするのか指定します。
- 画面下部の「Add to Render Queue」ボタンの下にある欄で、設定内容を確認します。
ここでは、処理実行前 / 実行後 の
- FPS - フレームレート
- Resolution - 解像度
- Frame Count - フレーム数
(Bitrate / Encoder / Container は、元の動画のもの)
この内容でアップスケール / フレーム補間 を実行しても良ければ、「Add to Render Queue」ボタンをクリックします。 - 選択した動画が、キュー(処理待ちリスト)に登録されました。
画面上部のタブを「Render Queue」に切り替えることで、キューに登録された動画を確認することもできます。
(右側にある「Remove」ボタンをクリックすることで、動画をキューから削除することも可能) アップスケール / フレーム補間 を行いたい動画が他にもある場合は、同様に設定を行ってから「Add to Render Queue」ボタンをクリックします。 - 準備が整ったら、画面左下にある
ボタンをクリックします。
- アップスケール / フレーム補間 が実行されるので、しばらく待ちます。
- 少し待ち、画面下部のメーターがいっぱいになったら処理完了です。 尚、VRAM が足りなくてアップスケールが失敗した場合、「Advanced」タブで「Tiling」にチェックを入れておくと、処理が上手くいく可能性があります。
任意のアップスケールモデルを使用できるようにする
- OpenModelDB などのウェブサイトで、アップスケールモデルを入手します。
ファイルが「.safetensors」形式でダウンロードできる場合、通常は「.safetensors」形式のものをダウンロードします。 - モデルを入手したら、「REAL Video Enhancer」の左メニューの一番下にある
ボタンをクリックします。
- バックエンド& AI モデル の設定画面が表示されます。
ダウンロードしたモデルが「.pth」「.safetensors」形式である場合は、「Select Model (PyTorch/TensorRT/.pth)」ボタンから入手した .pth / .safetensors ファイルを選択します。
ダウンロードしたモデルが「.bin」+「.param」形式である場合は、「Select Model (NCNN/.bin+.param)」ボタンから入手した .bin / .param ファイルを選択します。 - 「Model imported successfully!」というダイアログが表示されたらインポート完了です。
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