QtScrcpy

QtScrcpy の概要や使い方を紹介しています

QtScrcpy を紹介しているページです

Android 画面ミラーリングツール「scrcpy」を使いやすくする!「QtScrcpy」。

QtScrcpy QtScrcpy
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制作者 barry-ran
対応 -
バージョン 3.0.1
更新日時 2024-12-07
ファイルサイズ 29 MB

QtScrcpy

USB や Wi-Fi で接続した Android 端末の画面を、PC 上にミラーリング表示&操作可能にするソフト。
Android 端末の画面を PC 上に表示&そのまま操作できるようにするソフト「scrcpy」の GUI で、通常は CUI で指定する各種オプションを GUI 上で設定できるようにしてくれます。
通知領域を開く / アプリ切り替え / 音量調整 / 端末画面の ON・OFF 切り替え / ホーム画面に戻る / 「戻る」操作 のエミュレート 等を、簡単なボタンクリックで実行できるようにする機能も付いています。

QtScrcpyは、Android 端末の画面を PC 上にミラーリング表示&操作できるようにするソフトです。
(「scrcpy」のフロントエンド)

  • USB ケーブルで接続した Android 端末の画面
  • 同一の Wi-Fi ネットワーク内にある Android 端末の画面※1
をパソコン上に表示&そのまま操作できるようにするソフトで、Android 端末をマウスで操作したり、Android 端末の画面を PC 上で録画できるようにしたりしてくれます。
1 Android のバージョンによっては、Wi-Fi で接続することができない?模様。
(Android 13 の端末は Wi-Fi で接続できたが、Android 8 の端末では Wi-Fi 接続ができなかった)
また、Wi-Fi で接続した場合はいくつか有効にならない機能もある模様。
(端末画面のスクリーンショット / 録画、Android 端末のスリープ回避 が有効にならなかった)

できることは「scrcpy」とほぼ同じですが※2、「QtScrcpy」では各種操作や設定を GUI 上で行うことができるため、コマンドラインオプションの指定が苦手な人でも簡単に使えるようになっています。
2 Android 端末画面の録画、PC ⇔ Android 間のクリップボード共有、Android 端末へのファイル送信、複数端末の同時接続 等々。
とにかくシンプルに使いたい時は「scrcpy」、細かいオプションを指定して使いたい時は「QtScrcpy」... と使い分けるのも良いと思います。

使い方は以下の通り。

使用バージョン : QtScrcpy 2.1.2
開発者向けオプションを有効化する(有効化していない場合)
  1. まず、画面のミラーリングを行う Android デバイス上で、“ 開発者向けオプション ” を有効化します。
    デバイスによって設定方法がやや異なりますが、大体は下記のような感じだと思います。
  2. 「設定」アプリを開き、画面を一番下までスクロールします。
    「設定」アプリを開く
  3. デバイス情報」という項目がある場合は、これをタップします。
    (おそらく、PIN の入力が必要です)
    「デバイス情報」をタップする
    「デバイス情報」という項目がない場合は、「システム」をタップ → さらに画面を一番下までスクロールし、「端末情報」をタップします。
    「システム」をタップする
    「端末情報」をタップする
  4. 表示された画面を一番下までスクロールし、「ビルド番号」を 7 回タップします。
    「ビルド番号」を 7 回タップする
  5. 「開発者向けオプションが有効になりました」のようなテキストが表示されたら操作完了です。
    「開発者向けオプション」が有効になった
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USB デバッグを ON にする( ON にしていない場合)
  1. 次に、Android デバイス上で “ USB デバッグ ” を ON にします。
    デバイスによって設定方法がやや異なりますが、大体は下記のような感じだと思います。
  2. 「設定」アプリを開きます。
    「設定」アプリを開く
  3. 画面を下の方にスクロールし、「システム」をタップします。
    「システム」をタップする
  4. 開発者向けオプション」をタップします。
    「開発者向けオプション」をタップする
    「システム」内に「開発者向けオプション」がない場合は、「詳細情報」をタップしてから「開発者向けオプション」をタップします。
    「詳細情報」をタップする
    「開発者向けオプション」をタップする
  5. 「開発者向けオプション」を開いたら、右上にあるスイッチを ON にします。
    右上にあるスイッチを ON にする
  6. そのまま画面を下にスクロールし、「USB デバッグ」を ON にします。
    「USB デバッグ」を ON にする
  7. 「USB デバッグを許可しますか?」というダイアログが表示されるので、「OK」をタップします。
    USB デバッグを許可しますか?
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接続設定を行う
  1. 「QtScrcpy.exe」を実行します。
  2. メイン画面が表示されます。
    QtScrcpy
    特に設定なしでも使うことはできますが、録画や Android 端末のスリープ回避等を行いたい場合は、あらかじめ各種オプションの設定を行っておきます。
    (Wi-Fi で接続する場合、
    設定は画面右側の領域で行えるようになっており、一例として下記のようなオプションの設定を行うことができます。
    • bit rate - ビットレート(Mbps / Kbps)
    • max size - 最大解像度
    • record format - 録画フォーマット(MP4 / MKV)
    • lock orientation - ミラーリング画面の向き
    • record save path - 録画した動画の保存先フォルダ(「select path」ボタンから指定)
    • record screen - 録画を実行する
    • background record※3 - バックグラウンドで録画を行う
    • reverse connection※4 - adb reverse で接続する
    • show fps - ミラーリング画面上に、フレームレートを表示する
    • always on top - ミラーリング画面を、常に最前面に表示する
    • screen-off - ミラーリング実行時に、Android 端末の画面をオフにする
    • frameless - ミラーリング画面のウインドウ枠を非表示にする
    • stay awake※5 - ミラーリング実行中、Android 端末をスリープさせない
    QtScrcpy
    3 録画を行う場合に、ミラーリング画面を真っ暗にする機能。
    (Android 端末上で行った操作を録画する)
    「record screen」にもチェックを入れておく必要がある。

    4 通常はチェックを入れておく。
    Android 端末を複数台接続する場合で、エラーが発生した時のみチェックを外す。

    5 Wi-Fi で接続している時は、スリープ回避が有効にならない?模様。
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USB ケーブルで接続する
  1. ミラーリングを行う Android 端末を、USB ケーブルでパソコンに接続します。
  2. Android 端末側に「USB デバッグを許可しますか?」というダイアログが表示されたら、「OK」をタップします。
    USB デバッグを許可しますか?
    端末によっては、「USB 接続の用途」という画面が表示されます。
    USB 接続の用途
    これはどれを選択しても OK です。
  3. 「QtScrcpy」の左上にある「USB Connect」ボタンをクリックします。
    「USB Connect」ボタンをクリックする
  4. 画面左上の「Double click to connect」欄内に、現在接続している Android デバイスのシリアルナンバーが表示されます。
    「Double click to connect」欄内に、認識された Android デバイスのシリアルナンバーが表示される
    これをダブルクリックします。
  5. 選択した Android 端末の画面が、PC 上に表示されます。
    Android 端末の画面が、PC 上に表示される
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Wi-Fi で接続する
  1. ミラーリングを行う Android 端末を、PC と同じ Wi-Fi ネットワークに接続しておきます。
  2. Android 端末の「設定」アプリを開き、「ネットワークとインターネット」をタップします。
    「ネットワークとインターネット」をタップする
  3. 次に、「インターネット」、もしくは「Wi-Fi」をタップします。
    「インターネット」をタップする
    「Wi-Fi」をタップ
  4. 続いて、現在接続中の Wi-Fi ネットワーク名をタップします。
    現在接続中の Wi-Fi ネットワーク名をタップする
  5. 表示された画面を下にスクロールすると、「IP アドレス」欄に Android 端末の IP アドレスが表示されています。
    「IP アドレス」欄に Android 端末の IP アドレスが表示されている
    これをメモしておきます。
  6. 「QtScrcpy」の右下にある「Wireless」内に IP アドレス入力欄があるので、ここに調べておいた Android 端末の IP アドレスを入力 → 画面中段の右端にある「start adbd」ボタンをクリックし、それから右下にある「wireless connect」ボタンをクリックします※6
    (ポート番号は 5555 のままで OK )
    Android 端末の IP アドレスを入力 → 右側にある「wireless connect」ボタンをクリックする
    6 Android 端末を USB ケーブルで接続 → 右側にある「get device IP」ボタンをクリックすることでも、Android 端末の IP アドレスを取得することはできる。
    「get device IP」ボタンをクリックすることで、Android 端末の IP アドレスを取得することもできる
    ただし、USB ケーブルで接続すると、Android 端末を取り外すのが少々面倒(「adb.exe」を手動で終了する必要がある)なので、IP アドレスは Android 端末側で確認することをおすすめする。
  7. Android 端末側に「USB デバッグを許可しますか?」というダイアログが表示されたら、「OK」をタップします。
    USB デバッグを許可しますか?
    端末によっては、「USB 接続の用途」という画面が表示されます。
    USB 接続の用途
    これはどれを選択しても OK です。
  8. 画面左上の「Double click to connect」欄に接続された Android 端末の IP アドレスが表示されるので、これをダブルクリックします。
    左上の「Double click to connect」欄に、接続された Android 端末の IP アドレスが表示される
  9. Android 端末の画面が、PC 上に表示されます。
    Android 端末の画面が、PC 上に表示される
    ちなみに、ここまでの手順を繰り返すことにより、複数の端末を同時に接続することも可能となっています。
    ( USB ケーブル / Wi-Fi の混在も可能)
    複数の端末を同時に接続することも可能
    複数の端末を同時に接続することも可能
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Android 端末を操作する
  1. PC 上に表示された Android 端末の画面をクリック&ドラッグすることで、Android 端末を直接操作することができます。
    端末の画面にファイルを直接ドラッグ&ドロップして送ることもできるほか、クリップボード内のテキストを双方向にコピー&ペースト することも可能となっています。
    ファイルをドラッグ&ドロップして送ることもできる
    複数の端末を同時に接続することも可能
  2. 尚、ミラーリング画面の右側にあるボタンは、それぞれ下記のような意味になっています。
    • QtScrcpy - グループ化の ON / OFF 切り替え※7
    • QtScrcpy - フルスクリーン表示
    • expand notify - 通知領域を開く
    • touch switch - タッチ操作可視化の ON / OFF 切り替え
    • open screen - Android 端末の画面を ON にする
    • close screen - Android 端末の画面を OFF にする
    • power - 電源ボタンのエミュレート
    • volume up - 音量を上げる
    • volume down - 音量を下げる
    • app switch - アプリ切り替えのエミュレート
    • menu - 開いているアプリのメニューを開く
    • home - ホーム画面に戻る
    • return - 「戻る」をエミュレート
    • screenshot - スクリーンショットをエミュレート※8
    7 複数の端末を同時に操作したい時に使う。
    このボタンを ON にした端末に対して行われた操作が、他の端末上でも同時に反映される。
    グループ化機能

    8 Wi-Fi 接続時はスクリーンショットの撮影に失敗する?模様。
  3. Android 端末の音声を PC に転送したい時は、次のような操作を行います。
    (Android 10 以上が必要)
    1. 画面右下にある「install sndcpy」ボタンをクリックします。
      「install sndcpy」ボタンをクリックする
    2. 続いて、その隣にある「start audio」ボタンをクリックします。
      「start audio」ボタンをクリックする
    3. これで、Android 端末の音声が PC 上にもミラーリングされるようになります。
      (音声のミラーリングが有効になると、端末の上部に キャスト アイコンが表示される)
      ミラーリングが有効になると、端末の上部にキャストアイコンが表示される
    4. 音声のミラーリングを停止したい時は、右下にある「stop audio」ボタンをクリックします。
      「stop audio」ボタンをクリックする
  4. その他、下記のようなホットキーを使うこともできます。
    CtrlF フルスクリーン表示 の ON / OFF 切り替え
    Ctrl 音量を上げる
    Ctrl 音量を下げる
    CtrlH 「ホーム」をエミュレート
    CtrlB 「戻る」をエミュレート
    CtrlS アプリ切り替えをエミュレート
    CtrlO Android 端末の画面を OFF にする(ミラーリングは維持)
    CtrlP 電源ボタン押しをエミュレート
    CtrlM ロック画面の解除、または開いているアプリのメニューを開く
    CtrlN 通知ドロワーを開く
    CtrlShiftN 通知ドロワーを閉じる
    右クリック 「戻る」ボタンをエミュレート
  5. 終了する時は、Android 端末のミラーリング画面を閉じるか、「QtScrcpy」の画面右側にある「stop server」ボタンをクリックするかすれば OK です。
    「stop server」ボタンをクリックする
  6. USB ケーブルで接続中の Android 端末を取り外す時は、おそらくパソコン側で「adb.exe」の終了が必要になると思います。
    以下に、「adb.exe」の終了方法を紹介します。
    (Wi-Fi 接続時も、使用終了後は「adb.exe」を終了させておくことをお勧めします)
    1. スタートボタンを右クリックするなどして、「タスクマネージャー」を起動します。
      スタートボタンを右クリックするなどして、「タスクマネージャー」を起動する
    2. あとは、「詳細」タブを開く →「adb.exe」を右クリックして「タスクの終了」を選択すれば OK です。
      「adb.exe」を右クリックして「タスクの終了」を選択する
      これで、USB ケーブルで接続中の Android 端末を取り外せるようになっています。
    Wi-Fi で接続中の Android 端末を取り外す時は、「QtScrcpy」の左上にある「Double click to connect」欄で取り外す Android 端末の IP アドレスを選択 → 画面右下にある「wireless disconnect」ボタンをクリックします。
    左上の「Double click to connect」欄に、接続された Android 端末の IP アドレスが表示される
    ミラーリング終了後は、USB デバッグも OFF にしておくとよいでしょう。
  7. 「QtScrcpy」を終了する時は、タスクトレイアイコンを右クリックして「quit」を選択します。
    タスクトレイアイコンを右クリックして「quit」を選択する

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