ClipTrap

クリップボードにコピーしたテキストを、独自のフォーマットで溜め込んでいけるようにするソフト。
クリップボードにコピーされたテキストを自動でストックしていけるようにし、後から必要な部分をまとめて再コピーできるようにしてくれます。
溜め込んだテキストは、TXT ファイルに自動で書き出されるようにもなっています。

「ClipTrap」は、シンプルなクリップボード履歴蓄積ツールです。
クリップボードにコピーされたテキストを、上書きすることなくどんどん保存していけるようにする... という “ 貯蔵庫 ” のような機能を持ったクリップボード監視ツールです※1。
1 “ クリップボードそのもの ” を貯蔵庫にしてしまう訳ではない。
コピーしたテキストを、別の場所にどんどん書き込んでいくような感じ。
クリップボードの履歴を、素早く辿れるようにする... という用途には向いていませんが、履歴を後から

• 全部まとめてコピー
• 必要な部分のみを抜き出してコピー

したい時などには役立ってくれると思います。
（ある意味で、メモツールのような感じ）
ちなみに、溜め込まれたテキストは、TXT ファイルに自動で出力されたりもします。

使い方は以下のとおり。

1. 「ClipTrap.exe」を実行します。
2. メイン画面 が表示されます。
   ここには、おそらくクリップボード内のテキストが既にコピー （表示） されていると思います。
   これを消したい場合は、下部の「Clear window text」ボタンをクリックします。

各種設定　-　必要な場合のみ
3. メニューバー上の「Options」から「Configure」を選択。
4. 設定画面 が表示されます。
   必要であれば、ここで適宜設定を行っておきます。
   行える設定には、次のようなものがあります。
   • Font
     メイン画面内に表示するテキストのフォント
   • Confirm clearing of window text
     ウインドウ内のテキストを空にする時、確認ダイアログを表示させる
   • Minimize to tray
     最小化する時は、タスクトレイに最小化させる
   • Close to tray
     閉じる時は、タスクトレイに最小化させる
   • Minimize on startup
     最小化状態で起動させる
   • Enable word wrap
     ウインドウ内のテキストを改行する
   • Clips delimiter※2
     クリップボードアイテムの区切り方
   • Enable timestamp tokens※3
     「Clips delimiter」に、タイムスタンプ変数を使えるようにする
   • Toggle monitoring hotkey
     クリップボード監視のON / OFF を切り替える際に使うホットキー
   設定を行ったら、右下にある「Save」ボタンをクリックします。
   2 　 ¥r　→　 CR （行頭に復帰する）　¥n　→　 LF （次の行に移動する）　¥t　→　Tab 入力
   3 このページ に記載されている変数を使えるようになる。
   例）　H　→　24 時間単位の「時間」　m m　→　2 桁の「分」　 ss　→　2 桁の「秒」... 等々。
   例として、「Clips delimiter」を　¥r¥nHHmmss　のようにすると、クリップボードアイテムの先頭に “ テキストがコピーされた時刻（時間 / 分 / 秒 ともに 2 桁）” が付くようになる。
5. コピーされたテキストは、通常古いものの後ろに継ぎ足されていきます。
   （つまり、古いものほど上にくる）
   これを逆パターンにしたい場合は※4、右上の「Append clips to」欄で「Top」を選択しておきます.
   4 新しいものほど上にくるようにしたい... という場合。

実際に使う
6. 「ClipTrap」を最小化させておきます。
7. これで、クリップボード内にコピーしたテキストを、どんどん溜め込んでいけるようになっています※5。
   5 溜め込んだ結果は、インストールフォルダ内に「clip.txt」という名前で出力されている。
   クリップボードの監視を一時停止させたい時は、メイン画面を表示させ、ツールバーの左端にある ボタンをクリックするか、メニューバー上の「Options」から「Monitor clipboard」のチェックを外しておきます。
   （ホットキーを設定しておいた場合は、ホットキーを押してもよい）
8. 溜め込んだテキストを利用したくなったら、「ClipTrap」のメイン画面を表示させ、目的とする部分をコピーしたりすればOK です。
   （「Copy window text」ボタンをクリックすることで、全てのテキストを一括コピーすることもできる）
   メインウインドウ内はテキストエディタになっていたりするので、不要な部分があれば削除することも可能となっています。
9. 尚、ストックされたテキストは、「ClipTrap」を終了させても自動では消えません。
   そのため、ストック内容をクリアしたい時は、その都度「Clear window text」ボタンを押す必要があります。
   （もしくは、インストールフォルダ内の「clip.txt」を削除する）