イメージファイルとは?
リッピングソフトや ライティングソフト を使っていると、
- 「イメージをコピー」
- 「ISO イメージファイルを書き込み」
この「イメージ」とか「ISO」とかは、一体なんのことなのでしょうか。
イメージファイル(イメージ)とは、簡単に言うと
- ディスクの中身を、一つにまとめたファイル( = ディスクそのもの)
(「イメージファイル」「イメージ」「ディスクイメージ」などは、全て同じ意味)
CD / DVD / BD / ハードディスク 等の中身を、 “ そっくりそのまま ” 取り出したような感じのファイルで、中身は元のディスクと “ 全く ” 同じです。
「そっくりそのまま」の形式なので、
- 劣化なくバックアップしたい
- 完全な形でバックアップしたい
- 品質を損なわずにバックアップしたい
(圧縮されている訳ではないので、ファイルサイズは元のディスクと同じになります)
そのイメージファイルの標準規格 が「ISO」であり、「ISO」イメージファイルは “ 様々なOS 上で読み込むことができる ” という特徴を持っています※1。
1
ISO イメージファイルには、「ISO 9660」「UDF」というファイルシステムが存在する。
「ISO 9660」はCD-ROM の、「UDF」は( CD に限らず、DVD / BD をも含めた)光ディスクの標準ファイルシステム。
上記 2 つのどちらにも互換する「UDF/ISO」というファイルシステムも存在する。
イメージファイルの拡張子は、イメージを作成するソフトによっても異なりますが、大体 ISO か BIN か IMG です。
ディスクから抽出したイメージファイルは、元のCD やDVD と同じように扱うことができますが、基本的にエクスプローラで(普通のファイルと同じように)開くことはできません※2。
2
「IZArc」
等のツールを使えばで、直接開く(一時的に解凍 する)ことはできる。
また、物理的に形のあるディスクではないので、当然光学ドライブに挿入することもできません。
ではどうするのか?というと、 “ 仮想ドライブ ” というバーチャルな( = 仮想的な)光学ドライブをパソコン上に作成し、その「仮想ドライブ」に読み込ませることになるのです※3。
3 仮想ドライブの作成は、「DAEMON Tools」
「Virtual CloneDrive」
などのツールを使うと簡単。
仮想ドライブにイメージファイルを読み込ませると※4、該当のイメージを普通のCD / DVD / BD 等と同じようにして扱えるようになります。
4
この “ イメージを、ディスクとして認識させる処理 ” のこと、「マウント」と呼ぶ。
尚、「DAEMON Tools」などの仮想ドライブ作成ソフトを使わなくても、「WinCDEmu」
「Pismo File Mount Audit Package」
といったソフトを使えば、ISO イメージファイルをそのまま “ 仮想フォルダ化 ” することもできたりします。
( ISO イメージファイルを、普通のフォルダ / ドライブ と同じような感覚で開けるようになる!)
イメージファイルを何らかの
ライティング ソフト
でディスクに焼けば、もちろん元のディスクと同じものが出来上がります。
ちなみに、「Exact Audio Copy」
というソフトには、音楽CD を “ WAVE 形式のイメージファイル ” としてリップする機能が付いています※5。
5 外部エンコーダーを導入すれば、APE、FLAC
といった圧縮イメージでリップできるようにもなる。
リッピングされたイメージファイルは、全ての曲が一つに繋がった状態で出力されますので、通常は一緒に出力される「.cue」形式のCUE シート※6 をプレイヤーに読み込ませて再生を行います。
6
プレイリストのようなファイル。
これをプレイヤーに読み込ませることで、イメージファイルをトラック分けした状態で再生できるようになる。
また、CUE シートの読み込みに対応しているライティングソフトを使えば、イメージをトラック分けして焼くことも可能。
さらに、同「Exact Audio Copy」を使って、イメージをトラック分けすることもできる。
... このページに記述されている内容は、自作DVD のバックアップ、あるいはCD を「私的使用目的の範囲」でコピーする場合を念頭にして書かれています。
違法コピーを行った場合、厳しく罰せられる可能性があるので注意しましょう。
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