動画が再生できない! / コーデック

コーデック の基礎知識について紹介しています

動画が再生できない場合の対処方法 を紹介しているページです

動画が再生できない! / コーデック の基礎知識

このページでは、ビデオコーデック(映像を圧縮するコーデック)についてのみ言及していますが、音声を圧縮する “ オーディオコーデック ” も存在します(LAME、Monkey's Audio、FLAC 等)。

動画を再生しようとした時に、普通に再生できるものとできないものがあります。
これはいったいなぜでしょう。


結論から言えば、普通に再生することができない動画は、

  • 特別な方法で圧縮されている
から、再生できないのです。

動画というものは、そのままではどうしても容量が大きくなってしまうので、コーデック という圧縮伸張プログラムを使い、ファイルサイズを小さくしていることがほとんどです。
(「伸張」とは、圧縮されたものを元通りに伸ばす処理のこと)

A という鍵で閉められた宝箱は、A という鍵を持っていないと開けられないのと同じように、A というコーデックを使用して圧縮されたファイルは、A というコーデックがパソコンにインストールされてないと、再生(伸張)することができないのです。

「コーデック」とは言っても、「コーデック」という名称のプログラムがある訳ではなく、「コーデック」とは言わば “ 圧縮伸張プログラムの総称、大きな枠組みの名前※1 ” で、その種類は実にたくさんあります。
1 compression(圧縮)/ decompression(伸張)の略語。

主なコーデックの紹介


 ファイルに使われているコーデックを調べるには

ということは、再生できない動画ファイルでも、

  1. 使用されているコーデックを識別し、
  2. 該当のコーデックを、手持ちのパソコンにインストール
すれば、再生できるようになる... ということになります。

しかし、動画ファイルの「プロパティ」を見たところで、使われているコーデックを確認することはできません。

そこで役に立つのが、「コーデックチェッカー」です。
「コーデックチェッカー」とは、文字通り
  • ある動画ファイルに使われているコーデックを、識別してくれるソフト
のことで、動画再生の際に強い味方となってくれます。

「コーデックチェッカー」の中には、動画に使用されているコーデックを識別してくれるだけではなく、
  • どこのサイトで、該当のコーデックをダウンロードできるのか
ということを教えてくれるものもあったりします。

「コーデックチェッカー」は当サイトでも紹介しておりますので、いざという時のためにも一本ダウンロードしておくことをお勧めします。

コーデックチェッカー : コーデックを判別するためのソフト


 余計なことを考えないでコーデックパック!

“ いちいちコーデックを調べたり、数あるコーデックを一つ一つインストールしたりするのは面倒くさい! ”

という人には、複数のコーデックを一括してインストールすることができる「コーデックパック (コーデックの詰め合わせ)」をオススメします。

コーデックパック(詰め合わせ) : 複数のコーデックを、一括してインストールできるソフト


 コーデックを内蔵しているプレイヤーもある!

“ そもそも、コーデックとか変なものはインストールしたくない! ”

という人には、「コーデック内蔵プレイヤー」をお勧めします。

プレイヤー自体にコーデックが内蔵されているので、手持ちのパソコンにコーデックをインストールする必要がありません。

コーデック内蔵プレイヤーもたくさんあるとは思いますが、

あたりは大抵のものが再生できる上、中々高機能なのでお勧めです。


ちなみに、コーデックと似たようなものに「Directshow Filter」というものがあります。
「Directshow Filter」とは、コーデックで圧縮されたファイルを伸張するためのプログラムのことです

「え?じゃあコーデックと同じじゃん...」

ということになりますが、「Directshow Filter」は「圧縮」機能を持っていないのです。
つまり、 “ 伸張(再生)機能のみを持つコーデック ” とでも考えると分かりやすいかと思います。


加えて、世の中には「Directshow Splitter」というものがあります。
Directshow Splitter とは、動画を「映像」と「音声」に分離するプログラムのことです。
( 動画は、再生時にまず「映像」と「音声」に分けられる)
Directshow Splitter 図解
図解(クリックして拡大)


Windows がデフォルトで分離できない動画フォーマット( FLV / MP4 等)を扱う際には、それぞれのフォーマットに対応したDirectshow Splitter を導入する必要が出てくるのです。


最後に一つ...
コーデックとは別の話ですが、AVI ファイルは、再生のために必要なインデックス情報が、ファイルの末尾に格納されています。
そのため、破損していたり、ファイルが不完全なものは再生することができません。

そのような場合、「DivFix++」 等のソフトで AVI ファイルのインデックスを再構築すれば、通常通り再生できるようになります。
(もちろん、破損している部分までしか再生できませんが)


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