Ut Video Codec Suite

Ut Video Codec Suite の概要や使い方を紹介しています

Ut Video Codec Suite を紹介しているページです

高速だけどそこそこ高圧縮な可逆圧縮コーデック!「Ut Video Codec Suite」。

Ut Video Codec Suite
制作者 UMEZAWA Takeshi
対応 10/11
バージョン 23.1.0
更新日時 2023-04-23
ファイルサイズ 2.4 MB

Ut Video Codec Suite

高速&そこそこな圧縮率 を誇る可逆圧縮コーデック。
動画の画質を劣化させることなく、ファイルサイズだけを小さく圧縮することができる “ ロスレス ” なビデオコーデックです。
圧縮率 / デコード速度 のどちらかを優先してエンコードを行う機能や、動画を RGB / YUV420 / YUV422 / YUV444 で出力する機能、マルチスレッドエンコーディング... といった機能が付いています。

「Ut Video Codec Suite」は、動画を無劣化で圧縮してくれる国産のビデオコーデックです。
動画の映像品質を劣化させることなく、ファイルサイズだけを小さく圧縮することができる “ 可逆圧縮 ” と呼ばれるタイプのビデオコーデックです。
どちらかというと速度面に優れたソフトで、処理速度は 「Huffyuv」 と同等かそれ以上に速いという特徴を持っています。
一方、圧縮面でも優れており、「Lagarith」ほどではないものの「Huffyuv」を超える圧縮率を持っているようです。
(処理の際に、圧縮率を優先するのかデコード速度を優先するのか指定することができる)
対応している色空間は、入出力ともに RGB / YUV420 / YUV422 / YUV444 。
ちなみに、マルチスレッドエンコーディングにも対応しています。

使い方は以下の通り。

圧縮の際に使用するコーデックとして「UtVideo」を選択する
  1. 「Ut Video Codec Suite」は VFW コーデックなので、あらかじめ 「AviUtl」 「VirtualDub」 などのツールをインストールしておきます。
  2. 各ツールのビデオコーデック選択画面で、「UtVideo」または「UtVideo T2」を選択します※1
    ビデオコーデック設定画面で、「UtVideo」を選択する
    1 「UtVideo T2(Type 2)」は、無印の「UtVideo」よりも処理速度が向上したバージョン。
    (ただし、T2 は YUV420 での出力が不可)

    動画は RGB / YUV444 / YUV422 / YUV420 のいずれかで出力することができるので、目的のフォーマットに合った色空間のものを選択しておきます。
    MPEG-4 系の動画や DVD は大抵 YUV420(YV12 )ですが、気になる人は「VirtualDub」でソースの色空間を調べておいてもよいでしょう。
     各フォーマットの違い
    ついでに、HD 動画を編集する際は「BT.709」を、SD 動画を編集する際は「BT.601」を選択します。
目次へ戻る
圧縮設定を行う
  1. 使用するコーデックとして「UtVideo」を選択したら、「設定」ボタンをクリックします。
  2. 「UtVideo」の設定画面が表示されます。
    UtVideo 無印(T1)
    設定画面
    UtVideo T2
    設定画面
  3. マルチコアの CPU を使用している場合は、「フレーム分割数」欄で分割数を指定しておきます。
    (よくわからなければ、「自動で分割する」にチェックを入れておけば OK)
  4. 無印の「UtVideo」を使用する場合は、「フレーム内予測方式」欄で
    • Predict Median
    • Predict Gradient
    • Predict Left
    のいずれかを選択します。
    通常、Predict Median > Predict Gradient > Predict Left の順で圧縮率が高く、Predict Gradient > Predict Left > Predict Median の順でデコード速度が速いようです。
  5. 「UtVideo T2」を使用する場合、フレーム間圧縮を行うこともできます。
    (動きの激しい動画に対しては使わない方がよい)
    キーフレーム間隔」欄の数値が大きいほど大きく圧縮することができますが、その分映像がガクガクになる可能性もあります。
  6. 映像をインターレース映像としてエンコードする場合は、左下にある「インターレース映像としてエンコード」にもチェックを入れておきます。
    (「UtVideo」無印)
  7. 設定が終わったら、右上の「OK」ボタンを押して設定画面を閉じます。
  8. あとは、動画編集ソフト側で処理を続行すれば OK です。

Ut Video Codec Suite TOPへ
別館

最近は Chrome 拡張機能や Firefox アドオンの紹介が多め...

Ut Video Codec Suite を紹介しているページです